ハーマンミラー、イームズDCMチェア

イームズDCM:ハーマンミラー、父が座っていた椅子。

1998年創業の当社です。ここ宇都宮に移り住んで8年目、家を構えて5年が経ちます。2003年初めて妻とダイニングチェアをセレクトしようと思ったとき、迷わず二人で選んだのがイームズのDCMでした。

ハーマンミラー、イームズDCMチェア
ハーマンミラー、イームズDCMチェア

この椅子と共に引越しを繰り返してました、カラーはチェリー。チェリー材は箱を開けた瞬間から日に日に変色していくさまに特徴があります。我が家にこの椅子がやって来た時はまるでお客様のようで、普段ショップで見慣れてるにもかかわらず何故かよそよそしく馴染めない。気が付いたら自分のものになるまで約10年かかったかな~?。座面が手前から奥にむかってかなり傾斜しているので、座ると「す~っと」お尻が吸い込まれます、おのずと背中がぴ~んと張って姿勢が良くなる。フラットな板座の椅子とは違い3次元な曲面がお尻にフィット!座面と背もたれにゴムのマウントがついていて(スケートボードの板にのってる感じ)前後左右にクッション性がある。どこか学校の椅子にも見えるけど細いレッグとダイナミックな座面、妙に愛嬌があって何かの生き物のようです。お手入れはほとんどしていません。たまにレッグのネジが緩むので締め付けるくらいかな~、あとクロムメッキがホコリと手垢で白く曇って行くので雑巾で拭くぐらいです。あと少し重いかな~。へこみキズやひっかきキズはもうお構いなし、お尻の摩擦や経年変化で琥珀色に輝く座面は僕らが育ててきた証、ここに気づいてやっと愛着がわいた、10年かかりました。この椅子は将来どうなっていくのだろう?これは父が座ってた椅子なんて子供たちが継いでくれるのかな~。それとも誰かに譲っちゃうのかな~?車は廃車になるけど家具は価値あるかぎり廃棄にはならない、物の価値と思い出の価値、いい家具って消耗品ではなくかけがえのない資産。

ハーマンミラー、イームズDCMチェア
プルーベEMテーブルにDCM4脚(チェリーとウォールナット2脚づつ)

 

 

LAST 田中

 

 

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